あるよね。ヅラじゃない桂だ!の正規版ですね。
背景と実例
マンガやアニメの初回だけ、またはキャラの初登場時にだけ存在する「あだ名で呼ばれたらキレ気味で本名を呼ぶように促すやつ」が好きで、この世全てのソレを集めたいと思っている。
例えば動物のお医者さんでは、1話冒頭であだ名(ハムテル)を呼ばれた主人公「西根 公輝」がきちんと本名で呼ぶようにキレ気味(珍し)で促しているが、これ以降2度とそんな訂正はしない。

2話で、おばあさんから更に異なるあだ名(キミテル)で呼ばれた際にもやはり苦言を呈しているがこれっきり訂正せず、本名をないがしろにされている事実を素直に受け入れている。

こういう奴ね。
「本名とあだ名を一気に披露出来るから描いててお得」という理由で用いられるのだろうと推測できるが、しかし、この表現は明らかにマンガ的な次元の壁を感じさせられる / キャラクターの実存性を一時的に薄めてしまうような表現であると考えられ、それが僕は非常に好きなんだ。少女漫画の横とかにある作者のコメントくらい好き。
しかし、「実存性を薄める」というデメリットから、当然この表現に対するアンチテーゼというかカウンターパンチも存在する。
銀魂ですね。
銀魂の「桂小太郎」が初登場時から最終回まで延々と「『ヅラじゃない桂だ』の訂正を繰り返す」というのは非常に有名で、何なら表題を見て先に思い浮かべるのはこっちなんじゃないか?と思うくらいに広く知られている。
毎回出るたび呼ばれるたびに訂正を繰り返し、訂正自体を持ちネタとしてギャグに昇華している為「なんか毎回名前で笑わせてくる奴」というキャラ付けが完成している。すごい(リーダーとかスタンバってた下りとかコイツは同じネタをこすり過ぎである)。
カウンターの例としては更に2022年秋の大人気アニメ
Do It Yourself!
のメインキャラクター「須理出未来(すりでみく)」が主人公からぷりんというあだ名で呼ばれる度に、初回だけで終わらずに長い間『ぷりんって呼ばないで!』とキレ気味の訂正を繰り返していた(可愛いね)のも記憶に新しい。
(コレは本当に良くて、あだ名をキレ気味で訂正していた頃から最終的に優しく受け入れるまでの積み重ねが1クール12話というあっという間の物語の中に深い深い重厚感をもたらしずっと夢のOPで見続けていた2人手を取り合って笑顔で踊るぷりんとせるふの映像がようやく本当の意味で実現して俺はただ感謝を込めて泣くしかなくなる)
diy-anime.comオリジナルTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」公式サイト
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この通り、マンガやアニメなどで効率的な自己紹介/キャラクター説明として初回のみあだ名で呼ばれたらキレ気味で本名を呼ぶように促すという現象が存在することは広く知られており、更にそれに対するカウンターとして延々と訂正を繰り返すというパターンまで確認できるにも関わらず、実際に初回だけ訂正している作品/キャラクターの実例は非常に乏しい。
確認できているパターンを「作品名:キャラ本名(あだ名)」のフォーマットで列挙すると以下の通りになる。
- 初回だけキレ気味で訂正するがその後は素直に受け入れる
- あだ名を受け入れず延々と訂正を繰り返す
- 銀魂:桂小太郎(ヅラ, etc)
- Do It Yourself!:須理出未来(ぷりん)
- ぷにるはかわいいスライム(続刊):間戸博士(はかせ)
- アイドルマスターシンデレラガールズ:橘ありす(ありす)(あだ名ではない)
- もうない!
全然ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
助けて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
4作品しかない!!!!!!!!!なんで!!!!!!!!!延々と訂正を繰り返す方の方が多い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!もっと沢山あったとおもうんですkじえこで!!!!!!!全然思いつかない!しかもどうやって調べていいかわからなくて朝からずっと
「マンガ 最初だけ訂正する奴 しない」
とかで一生調べ続けているのですが全く出てこなくて、泣いています。
「SLAM DUNK」のゴリとか見直したら別に訂正してなくて最初からゴリであることを受け入れている(皆にゴリラダンクとか呼ばれたりノリノリでウホとか言ってるんだからそりゃそうか...)のだった。
もし思いついたらコメントとかに書いておいて欲しいです。お願いします。